この記事でわかること
- 冷凍おせちの上手な解凍方法
- 冷凍おせちを解凍する際の注意点
- 冷凍おせちの解凍後の賞味期限
技術の進化で美味しくなった冷凍おせち
以前は冷凍保存のおせちは美味しくないと言われ、通販おせちでも生おせちを好む人が多かったようです。
以前の冷凍方法は緩慢凍結といい、ゆっくりと凍結されていたため料理の組織が冷凍時に壊されていました。
組織が壊されて柔らかくなった料理は食感もそこなわれてしまいます。そして何より、解凍した時に組織内からドリップと呼ばれる液体が出て、美味しさもそこなわれていました。
今の美味しい冷凍おせちは、急速凍結という料理の組織を壊さない方法で冷凍されています。
作りたてを急速凍結する冷凍技術が進歩したことから、冷凍おせちでも生おせちとかわらない美味しさを維持できるようになったのです。
冷凍おせちを美味しく食べるコツは解凍にあり
冷凍おせちの口コミには、生のおせちと変わらないくらい美味しかったという声があります。
反対にあまり美味しくなかった、という口コミを書いている人の意見には「水っぽかった」という声があります。
同じ冷凍おせちを注文していても、食べた感想が全然違ってしまうのはなぜなのでしょうか。
その違いはどこからくるのか調べたところ、美味しくなかったと答えた人は説明書通りに解凍していない人が多いようです。
冷凍した状態で配送される冷凍おせちですから、食べる前に解凍する必要があります。お店によって解凍方法は少し異なりますので、説明書をよく見て指示の通りに解凍するのが一番のコツです。
冷凍おせちの3つの解凍方法
冷蔵庫での解凍(5°前後)
配送されたおせちをそのまま冷蔵庫に入れて24から36時間かけて解凍する方法です。ほとんどの冷凍おせちのメーカーが推奨している方法で、冷蔵庫に入れるだけで美味しく解凍することができます。
低温でじっくりと解凍することができるので、おせち本来の味を損なうことなくドリップもほとんど出てきません。
また何かの都合で指定時間以上に入れておいても変質しにくいので、忙しい方にもおすすめの解凍方法です。
室内冷暗所での解凍(10°前後)
冷蔵庫がいっぱいでお重が入らない場合やもう少し短時間で解凍したい場合に、室内の冷暗所で解凍する方法です。
室温にもよりま12時間から24時間程度で解凍することができますが、室温によって解凍時間が異なるため頻繁におせちの状態を確かめる必要があります。
解凍後は食材の痛みを防ぐため、冷蔵庫に入れておく必要があります。
常温解凍
どうしても早く食べたいなど解凍する時間がない場合には、室内で自然解凍する方法もあります。
冷蔵庫や冷暗所での解凍に比べ速い時間で解凍することができますが、食材が結露で水っぽくなったり、ドリップが出てしまう可能性があります。
また常温で長時間放置するとおせちが変質したり傷んでしまう可能性もあるので、緊急避難的に解凍する以外は決しておすすめできません。
冷凍おせちを解凍する際の注意点
電子レンジで解凍しない
冷凍おせちを電子レンジで解凍すると食材の水分が飛んでしまい、パサついたり風味が損なわれてしまう恐れがあります。
例外的に個別包装されたおせちで温めて食べる料理については、付属のレシピに従って対象の料理だけを温めるようにしましょう。
再冷凍しない
おせちが残ってもったいないからと言って、解凍したおせちを再冷凍することはやめておきましょう。
風味が落ちるだけでなく、食材がかえって痛む原因にもなります。
賞味期限内に食べきってしまうか、リメイクすることも考えてはどうでしょうか?
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解凍後の賞味期限に注意
冷凍おせちにも賞味期限があります。
最近の冷凍おせちは合成保存料を使わない物が多く、また味付けも薄味にしているので解凍後は賞味期限に関わらず早めに食べ切るようにしましょう。
解凍後の賞味期限はおせちの取扱説明書やお品書きに書いてありますが、おおむね冷蔵庫で保存した場合2日間程度となっているところが多いです。
一年の初めに食べるおせちです、上手に解凍して美味しくいただきたいものですね。
Writer:K.K